ドイツで失業手当(Arbeitslosengeld)を獲得した話

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2024年1月、ようやく獲得できたドイツでの失業手当についてお話しします。
ワーキングホリデービザからフリーランスビザへの移行期間に行った、失業手当の申請のプロセスです。

まず最初にドイツの雇用スタイルには、ミニジョブとミディジョブとフルタイムがあります。
ミニジョブとは非課税の働き方で1ヶ月に538€以上稼いでしまうと、課税対象になるというもの。
今回お話しする”失業手当”の受給対象はミディジョブとフルタイム。
このどちらかの契約で最低12ヶ月間働き、税金と失業保険を収めていた人が失業手当の受給対象となります。

まずは退職が分かり次第すぐに、即座にBundesagentur für Arbeitポータル上で求職者登録(Arbeitsuchend melden)をしましょう。
これはのちに受け取れる失業手当の金額の判断にも関係してくるので、とにかくすぐに行いましょう。


労働局の推奨は失業の3ヶ月前からとなっていますが、私は失業が2週間前に決定してすぐに登録をしましたが無事失業手当を受け取ることができました。
(ただしのちの戦いの中でこれについて言及されたこともあったので、やはりとにかく早い方が良い)

失業手当を申請する上で、少しでも早く仕事を見つけたい!という姿勢をアピールすることが大切なようです。

失業が分かり次第、求職者登録と同時進行で失業者登録もしてしまいましょう!
失業者登録は失業日の初日までに登録が必要です。
”求職者登録”と”失業者登録”、似たような名前でややこしくてめんどくさそうだと私は思っていましたが、ポータルで操作を進めていれば意外と簡単に登録ができました!

そしてこのプロセスの中でいくつかの書類が必要になります。
ビザや身分証明書などは問題なく用意できると思いますが、特に重要なのがArbeitsbescheinigung(労働証明書)です。
会社側からの書類等は失業が分かり次第、会社側にできるだけ早く用意してもらえるように自分で段取りを取っておきましょう!

失業手当の申請も同時進行でサクッと進めていきましょう!
これは労働局からの推奨は失業の2週間前ですが、とにかく失業が分かり次第すぐに!行いましょう。


私はワーキングホリデービザで1年間ミディジョブとして働いていました。その間もちろん失業保険も毎月のお給料から引かれていました。
そして2023年9月にワーホリビザが切れて、11月に外人局へ行きフリーランスビザに切り替えました。
その場ではIDカードをもらえず2ヶ月後の1月にまた取りに来てね♡という事で、1月までの2ヶ月間はIDカードの代わりにこの手紙が滞在許可証として機能します。という旨の手紙をもらいました。

11月の外人局の時点で私はフリーランスビザに切り替わってるので、フリーランサーとしてお金を稼げる状況です。それでも失業手当がもらえるのか?という事で、予約なしで朝一で自分の住んでる地域にあるAgenturへ直撃しました。
この時周りからは、その状況じゃ手当はもらえないんじゃないかと言われていたので、ダメ元で勉強ついでにと思って行きました。(本当に行って良かった)

そして優しいマダムに対応していただき、失業手当の申請方法や今後の求職についてのアドバイスをもらいました。
「あなたは独身で子供も居ないのね。それなら手当も問題なく受け取れるはずよ。あなたは職業訓練制度を利用してそれから就職するといいわ。次回あなたの職業訓練や求職についての相談できる場を予約取っておくからまたこの日に来てね♡”」
と言われ晴れやかな気持ちで帰宅。(この時までは)

2度目の訪問で相談員の方と今後の仕事についてお話をする予定でした。
しかし例の滞在許可証の代わりになる手紙とパスポートを提出したところ、あなたのワーキングホリデービザは既に切れていて、あなたは現在滞在許可が無い状態だから私には何もできない。
滞在許可を取得してから出直してきてください。と言われ絶望しながら帰宅。
(当時完全に無職で収入のない日々に焦っていたので、この相談会の日が私にとって仕事を見つける頼みの綱だった。笑)

だが帰宅後にAgenturから電話がありました。
「さっきは私の同僚が間違った事を伝えてしまってごめんなさい。
実は私たちもビザの事については詳しくわからないんだけど、おそらくあなたは11月のビザ取得後から滞在許可証をもらう1月までの2ヶ月間失業手当をもらえると思うから、残りの申請手続きをよろしくね。」と言われました。

ポータル上の失業手当や求職者登録の段階で過去3年間の職歴を記入する欄があります。
私は当時ドイツ2年目に突入したばかりだったので残りの過去2年間分は日本での職歴を記入しました。
そうすると今度は過去3年間分のArbeitsbescheinigung(労働証明書) の提出を求められました。
ドイツでの職歴は一箇所だけでそこのは既に提出済みでしたが、日本での労働証明書など当然持っていないどころか、ドイツでの失業手当の申請において日本での労働証明書は絶対に必要ないでしょ!
という事でそれを訴えたくてメールを送るが何故かそれが伝わらない。
電話をかけても出ない。仕方がないからまたもや予約なしで突撃しに行きました。

この時が一番辛かった…….

そして4度目の突撃。受付で日本でのArbeitsbescheinigung(労働証明書) 必要ないはずだ!と事情を話すと、「あーそれならここに電話してなんとかしてもらって♡」
と言われ番号を書いた紙を渡されるんだけど、その番号はさっきまで必死にかけ続けても繋がらなかった電話番号。投げやりな気持ちで帰宅。

もうどうせ電話出ないだろうし適当に鳴らし続けよう〜って感じで、電話放置で鳴らし続けてたらやっと。やっっっと繋がりました!!!
そして気合を入れて思いの丈を伝えた。


「私の職歴の3年分は日本での職歴だから必要ないと思うの。それでドイツでの仕事のArbeitsbescheinigung(労働証明書) はもう既に提出したの。だから私の失業手当の申請はもう完璧なはずなんだ!でもポータル上ではどうしようもないからなんとかしてほしい〜泣」

そしてドイツ語でHaben Sie hiaughs;vjis;vhtvio;j:a? 何か質問されたけど一発で聞き取れなくて、
「ごめんちょす、もう一回ゆっくりバージョンで言ってくれない?」

と言ったらブチっと電話を切られました。
フウhーーーーーーーー!!!!!⬆︎という感じでした。
そうだこれが外国だ。日本ではありえない対応だ。ドイツに来てから何度もこういう対応を受けているから私のハートは確実に強靭なものへと進化している。

そして無職の焦りと途方に暮れてしまう状況で完全に燃え尽きた私は電話を切られた瞬間家を飛び出して、DeutschlandTicketで行ったことのない遠くの街へ放浪しに行きました。

冷静を取り戻して、もう一度予約を取り出陣。
信じられないくらい優しくて親切な女性が担当してくれて、私の状況をすぐに理解してくれて必要な書類を一緒に記入しながら、今後どうしたらいいのかを教えてくれました。

「あなたは後は正式な滞在許可証を受け取り次第、写真を撮ってメールで送るか、ここにまた持って見せに来てくれれば大丈夫だよ。」
との事でした。天使。

ようやく滞在許可証をゲットした私は最初写真で撮って送ったけど、見えません。と返信が来たので直接見せに行きました。
そしてやっとこの場でじゃあ後は失業手当の最終決定をする部署に報告します。
自分でその部署に電話して手続きをしますか?もしくはこちらで全部やっておきましょうか?
みたいなことを言われたので、迷わず
「ドイツ語の電話は苦手なのでそちらでどうぞお願いします!」と言って颯爽と帰宅しました。

そして滞在許可証を見せに行った1週間後くらいに突如唐突に失業手当が振り込まれました!!!祝
そして謎にその数日後に今度は少額が追加で振り込まれました。

もはや貰えたらラッキーくらいのテンションでドイツ語の勉強をしにAgenturに通っていたから、この時は夢かと思って本当に嬉しかったです。

周りにフリーランスビザで失業手当は難しいんじゃないかな〜と言われていたから、諦めずに申請してみて本当によかったです!
これもきっとニッチなケースかもしれないけど、似たような状況の人がいたら諦めずにAgenturに突撃してほしいです。

以上ワーホリビザからフリーランスビザ移行中の失業手当申請のお話でした。
大好きAgentur für Arbeit♡



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